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「垳」を守る会

全国で唯一の地名・八潮市「垳」(がけ)を守りたい!gake840@yahoo.co.jp

歴史を生かしたまちづくり

 次回シンポジウムを前に、隣町の草加市を訪ねました。
 旧日光街道の宿場であった草加では、 「今様・草加宿」をテーマに、歴史を生かしたまちづくりが進められています。

 写真は、町に残る古建築を改築・改装し、地域の観光案内所にしている例です。
 草加市神明に所在する久野家(大津屋)住宅といいます。
 スタッフが常駐しているので、名所・旧跡の案内が受けられ、休息所としてお茶(珈琲)を飲むこともできます。
 市民の憩いの場にもなっているそうで、地域遺産を生かしたまちづくりの好例といえるでしょう。

 あいにく、当日はお休みでした。
 利用している様子が伝えられず残念です。



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遠方に見える満月のような看板は、せんべい店のものです。
この通りには、せんべい店が軒を連ねています。
全国的に知名度のある「草加せんべい」は、地域遺産でもあります。

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俳聖・松尾芭蕉も立ち寄ったという草加宿です。
神明庵の軒先でせんべいを食べ、お茶でも飲めば、旅情気分が高まります。
すぐ先には、国指定名勝の松原(松並木)が続いています。

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思わず足を止め、説明板の内容を読んでしまいます。
歴史と文化を感じ、この地域に対する関心が湧いてきます。
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町名の説明板を見つけました(渋谷区松濤)

先日、当会事務局長が渋谷区松濤を訪れたときに偶然見つけた、地名の由来説明板です。
電柱に設置されていました。
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明治の初め、旧佐賀藩主・鍋島家が、この地に茶園「松濤園」を開いたことが地名の由来となっているとのことです。

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当地は代表的な高級住宅地の一つであり、また文化施設も多く集まっています。
落ち着いた町並みの中に、歴史を伝える説明板が溶け込んでいます。色合い・デザインも工夫されているようです。

八潮市においても参考とするべき取り組みではないでしょうか。
今後の活動において、当会でも参考にしていきます。

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大瀬の祈祷獅子を見学しました

去る7月28日、「垳」を守る会事務局メンバーは、「大瀬の獅子舞」(埼玉県指定無形民俗文化財)のうち、祈祷獅子という行事を見学しました。

「大瀬の獅子舞」は、7月1日に大瀬浅間神社の祭礼、翌2日に氷川神社の祭礼にて奉納されます。
その後、獅子舞が大瀬地区内を巡回(門付け)する行事を「祈祷獅子」と呼んでいます。
従来は毎年7月25日に行われていましたが、現在では7月第4日曜となっており、今年は28日に行われました。

当日は、大瀬地区の旧家数軒を、獅子が一日かけて回ります。
私たち「垳」を守る会事務局メンバーは、門付けが行われるお宅のご厚意で、見学させて頂くことができました。

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前のお宅から、獅子たちが行列を組んでやって来ます。
行列の姿が見える前から笛・太鼓の音が聞え、見ている方も気持ちが高まります。

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玄関の前に到着すると、舞が舞われます。

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門付けを迎えるお宅では、盛大な振舞が用意され、賑やかな雰囲気となります。

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座敷のなかでは、来客者たちが獅子頭をかぶせてもらうことができます。
“獅子頭をかぶると長生きできる”と伝えられており、長い列ができました。

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もう一度舞が披露され、行列は次のお宅に向かいます。
この日は炎天下でしたが、舞の迫力は変わりなく、目を奪われました。

関係者の方々のご厚意により、貴重な行事を見学することができました。
大瀬の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、(当日も多く参加していた子供さんたちへ)伝統ある行事が引き継がれていくことを心より祈念致します。

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「二丁目の獅子舞」を見学しました

去る7月21日、「垳」を守る会事務局メンバーは、「二丁目の獅子舞」(八潮市指定無形文化財)を見学してきました。

この獅子舞は、二丁目氷川神社の祭礼にて奉納されるもので、「大瀬の獅子舞」と同様、市内に残る貴重な民俗芸能です。
当日は境内から参道まで屋台が出て、たいへん賑やかな雰囲気のなか、社殿の正面に舞い庭が設けられ、獅子舞が舞われました。

獅子は「大瀬の獅子舞」と同様、大獅子、中獅子、女獅子という構成です。
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写真は女獅子です。
唐丸の羽根でつくられた髪や、顔が金色である点は大獅子・中獅子と変わりませんが、顔の造形はシンプルで、全体的に小さく作られています。

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二丁目では、笛・太鼓のほか、簓(ササラ)という鳴り物が入ります。
竹製で、ノコギリの刃のように刻んだものと、細かく割ったものとを摩擦させて、音を出します。

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「橋掛り」という舞いです。
大獅子が欄干を確かめながら、渡っていきます。中獅子・女獅子がこれに続きます。

「掛り」と呼ばれる本舞いの後には、いくつかの演目が組み込まれています。

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これは「謡」の部分です。
舞い庭に歌い手が入り、歌いながら獅子の髪をまくり、扇子で風を送ります。
この間に獅子の舞い手は休憩を取り、水分を摂ることもできます。
歌詞は、「千早振る神の斎垣(いがき)に弓はりてあたりを固めあらたかに」という歌が原型とされていますが、ほとんど原型を留めていません。
歌の間は、賑やかだった笛が止むため、静かな間奏のような効果が感じられました。

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これは御祝儀が投げ込まれる場面です。
これも、「掛り」が終わるたびに演じられます。

二丁目でも大瀬と同様、若い人が舞い手やスタッフとして多く参加しており、地域の文化遺産が伝承されている現場を目の当たりにした思いがしました。

【参考文献】『八潮市の文化財』第3号、1988年

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「大瀬の獅子舞」を見学しました

去る7月1日、「垳」を守る会事務局メンバーは、「大瀬の獅子舞」(埼玉県指定無形民俗文化財)を見学しました。
ここでは、当日の様子を紹介します。

「大瀬の獅子舞」は、大瀬浅間神社・氷川神社というふたつの神社に奉納されます。1日は、浅間神社の方の祭礼でした。ちなみに翌2日が、氷川神社の祭礼です。

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「獅子宿」として獅子頭を保管している宝光寺から、舞が行われる浅間神社まで、行列を仕立てて向かいます。
神事にお寺が関わるのは、神仏分離以前の形態が残っているポイントといえます。

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浅間神社に到着すると、参拝ののち、社殿を3回まわります。

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近隣の小学校から、入れ替わり立ち替わり大勢の見学がありました。
地域文化に直接触れることのできる、貴重な機会ですね。

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7月1日は、富士山の山開きにあたり、富士山信仰において重要な日とされています。
舞が奉納されている最中、葛飾区内の富士講の方々が、浅間神社を参拝されていました。
この日のうちに、周辺の浅間神社7ヶ所を参拝するそうです。

「大瀬の獅子舞」自体も、富士山信仰に関係しています。
3頭の獅子が、富士浅間神社へ参拝する道中を表現したもの、と伝えられているのです。
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この場面は、富士山麓の牡丹畑で迷ってしまった女獅子(母)を、大獅子(兄)・中獅子(弟)が探し出す情景を表現しているそうです。

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道中を魔物に脅かされるものの、浅間神社より小弓が授けられ、獅子が魔物を退治する場面です。

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舞のクライマックス、「太刀掛り」です。
道中で霧に囲まれ、風雨で旅が困難になったところ、大獅子が太刀を見つけます。
この太刀をもって、暗雲の中にいた魔物を討つ、という場面です。

蒸し暑い天気のなか、交替・休憩を挟みながらとはいえ、獅子舞の舞い手、笛方ほか、みなさん一日中演じ続けます。
さらに祭礼はこの日だけでなく、前日の夜宮、翌日の氷川神社の祭礼と続きます。練習期間を含め、「大瀬の獅子舞」を支えるうえで、たいへんなご尽力があることが窺えました。

ちなみに、獅子舞を見学すると、獅子頭の美しいたてがみに目がいくと思います。
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これは唐丸(とうまる)という鶏の羽根を用いています。
現在では唐丸の羽根の入手が難しくなっており、この点でもご苦労されているようです。

また大瀬では、獅子舞が村内を巡回する行事を「祈祷獅子」と呼んでいます。
従来は毎年7月25日に行われていましたが、現在では7月第4日曜となっています。

【参考文献】『八潮市の文化財』第2号、1986年

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