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「垳」を守る会

全国で唯一の地名・八潮市「垳」(がけ)を守りたい!gake840@yahoo.co.jp

8/30・緊急声明について

 標記、当会と友好関係にある旧潮止揚水機場の保存と活用を考える会より報告がありました。
 先月30日(火)に行われた、旧潮止揚水機場の保存と活用を求める研究者の会による「緊急声明」について、その内容が届きました。
 下に記しますので、ご一読ください。
 改めて、地域遺産を後世に引き継いでいく大切さを痛感します。


                          【緊急声明】

           旧潮止揚水機場の建屋取壊しに強く抗議する!
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 八潮市は、市民の要望を無視し、国民的共有財産である旧潮止揚水機場の建屋を取壊そうとしています。そのために今年度予算で700万円を用い、今秋より取り壊し工事を始める予定です。

 旧潮止揚水機場は、次の5点に要約できます。
 1.旧潮止揚水機場を中心とする施設群は、八潮市域の歴史を象徴し、次世代に継承すべき重要な資産である。
  市内の全小学生が使用する社会科副読本「ふるさと八潮」にも紹介されている近代遺産である。
 2.県内唯一の近代揚水機場である。
 3.関連施設である水槽や昭和閘樋門、用水路なども残り、揚水システムのわかる施設群として存在している。
  中でも昭和閘樋門は、県内では少なくなった煉瓦からコンクリート製樋門へ至る移行期のコンクリート樋門である。
 4.文献資料から、揚水機場の建設が、当時の田中四一郎村長と村民が一体となってつくりあげた自力更生の努力の結晶であり、全国の模範事例であったこともわかる。
 5.文化財の三点セット(a.不動産としての施設、b.動産としての機械類、c.これらの経緯をたどれる文献資料類)がしっかりしている。
 埼玉県は、全国的にみても煉瓦樋門の多いことで知られる。今回取り上げた昭和閘樋門は、県内におけるコンクリート製樋門への移行期の構造物で、今日その数が少なくなっているので、保存すること自体に意義がある。また揚水機場と一体となった樋門という意味でも、全国的にも類例が少ない。

 取壊し工事が始まると、市民の「八潮市発展の象徴であり、市民の誇りであるかけがえのない旧潮止揚水機場を次世代に継承しよう」という希望はついえてしまいます。建築専門家の立場からは、改修すれば十分対応可能です。
 さらに、八潮市は建屋を取壊した後、1,300万円をかけて、施設の果たした役割や功績を伝えていくためのメモリアル機能を有したポケットパーク等に整備する構想を掲げています。しかし、メモリアル機能を意識した史跡公園等の具体像は決まっておらず、取り壊してから復原することは困難であることを考えると、いま建屋を取り壊すことは“地域の記憶”を継承する担保を失うことにもなりかねません。
 私たち「旧潮止揚水機場の保存と活用を求める研究者の会」は、これまで市民が行ってきた請願、提案と説明、署名活動に賛同します。その一方で、このような市民合意を得ないで取壊し工事を強行しようとしていることに、2,445人の賛同者を背景に、また研究者としても強く抗議します。

                   平成28年8月30日
                      旧潮止揚水機場の保存と活用を求める研究者の会 
                      代表 波多野 純(日本工業大学 教授/建築史)
                          秋本 弘章(獨協大学 教授/地理学・地理教育)
                          伊東 孝 (産業考古学会 会長、
                                  元 日本大学 教授/土木史・都市計画)
                          遠藤 忠 (八潮市郷土研究会 顧問/地域史研究家)
                          二村 悟 (工学院大学 客員研究員/文化遺産学)
                          宮瀧 交二(大東文化大学 教授/日本史学・博物館学)
                          山田 幸正(首都大学東京 教授/建築史)
                          山﨑 尚 (獨協大学 講師/会計学)



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